2024年1月12日からアジアオセアニアチャンピオンシップ(AOC)がバンコクで開催
大会形式は参加する11ヵ国が2つのグループ(A・B)に分かれて予選リーグを行う
グループAの6ヵ国とグループBの上位2ヵ国がトーナメントで優勝を争う形となる
出場チーム
⇩
(グループA:日本、韓国、中国、オーストラリア、タイ、イラン)
(グループB:アフガニスタン、サウジアラビア、ニュージーランド、フィリピン、UAE)
- 強豪オーストラリアとの戦評
- 新生!赤石竜我のカムバックはあるのか?!
- ベテランコンビ、藤本怜央と香西宏昭の存在感
- PG鳥海連志のあゆみ
今大会は優勝するとパリパラリンピックへの切符が手に入るため日本は是が非でも勝ち取りたい!!
強豪オーストラリアとの戦評
チームスタッツ(ベーシック・4Factor)
個人スタッツ
スタッツリーダー/ショットチャート
所感
まず、チームスタッツ(ベーシック・4Factor)と個人スタッツを見てみよう
正直、どちらが勝ってもおかしくない試合
数字的要素の得点効率(PPP)やPOSS(ポゼッション)、FGなど
どの項目もほとんど差異がない
1本のショット、ひとつのミス、タイムアウトのタイミング、選手交代のタイミングなどなど
勝負の分かれ目は無数にもあると思う
強いて言えば、FT1本の重みが勝負を分けた一つの要因か
相手の確率も同じぐらいだが、
強いチーム…いや、隙がない良いチームほど高確率なんだろう
決勝ラウンドへ進んだ時にも大事になるポイントだと見据えて書き記しておこう
惜しくも負けてしまったが、まだ予選ラウンド
試合内容的には日本のゲーム展開だと思われる
48 – 49とロースコアの展開で、後半に追い上げる形ができていた
なにより、日本の強みである多彩なディフェンスを披露せずパターンのひとつである”フラットディフェンス”で終始、戦っていた
優勝するために逆算して、予選ラウンドなりの戦い方を考えている京谷HCのマネジメント力
きっと優勝してくれるんだろうなぁ、という期待感と安心感、それに応える選手たち
初戦は赤石竜我選手、ベテランコンビの藤本選手&香西選手、鳥海選手に着目してみました
新生!赤石竜我のカムバックはあるのか?!
スターティング5に名を連ねた赤石竜我
東京パラに出場し、所属チームの埼玉ライオンズではキャプテンとしてチームを率いる
初めのショットは固さが見えたものの、次第に決まり始める
2Q中盤にリバウンドからドリブルプッシュしてあっという間にリングへアタック
コースト・トゥ・コーストを決め、チームが盛り上がる
エンジン全開!と思った矢先に、まさかのアクシデント
日本の速攻チャンスで前線へ走っていたが、相手選手と交錯し、負傷退場
勢いよく転倒したため、激しく身体を打ち付けたか
攻守ともに良いプレーの連続だったが故に残念な交代
2戦目以降の出場や調子に影響しないことを祈るばかり
ベテランコンビ藤本怜央と香西宏昭の存在感
1Qの立ち上がりから相手ペースで進んでいた
残り1分ごろ藤本コートIN、そして2Qには香西もコートIN
2人がコート上にいると物凄い安定感
長年、日本の車いすバスケ界を牽引してきたこと、かつ大舞台での経験値がものを言うのだろうか
藤本怜央のディフェンスで魅せる迫力、香西宏昭の迷いのないショット
2人がショットを放つ度に、入ると思ってしまう感覚になる
きっと東京パラの姿が今も残っているからだろうなと
日本代表も若手への世代交代にシフトしていると思うが、まだまだ日本代表の顔だよなーとつくづく思う
一方でこの先、2人が抜けた時、これからの代表としての課題なんだろう
未来のことはわからないけども、まずはこのAOCで優勝を勝ち取ってほしいな
PG鳥海連志のあゆみ
9得点、7アシスト、10リバウンド、3ターンオーバー
初戦はスタッツから見るとダブルダブルに近い活躍
プレーを見ていると、チームファーストを感じる
自分よりも、まず味方
そして調子が良い選手にパスを供給することや味方が得意なショットのエリアにいるときは結構な頻度でパスを出している印象
かといって消極的にならず、チャンスがある時は切れ込み、AND1を沈めるハイライトシーンもあった
東京パラの時は、前線へ走り果敢にペイントアタックしているプレーが目についていたが、パリパラに向けてPGへコンバートした様子
パリパラリンピックへの道につながる、AOCで日本代表の司令塔として、どうタクトを振るうことができるか?!
これからの試合も、要チェック!!!!