第四戦目はホスト国タイとの一戦
完全アウェイの中、中国戦と同様に全員バスケで74−33で勝利を手にする
これで予選ラウンド2勝2敗となった
- ホスト国タイとの戦評
- ヒロレオコンビの引力
- 新ラインナップ
- トランジションバスケの要因
今大会を優勝するとパリパラリンピックへの切符が手に入るため日本は是が非でも勝ち取りたい!!
ホスト国タイとの戦評
チームスタッツ(ベーシック・4Factor)
個人スタッツ
スタッツリーダー/日本のショットチャート
所感
ホスト国タイとの一戦
今までの対戦成績や今大会のパワーバランスから見て下馬表では日本代表が優位ではないか
実際に試合が始まったら1Qから圧倒し、ゲームが終わってみると74-33と40点差近く引き離し、大差で勝利
上記のスタッツリーダーから分かるようにスタッツ4部門中、得点・リバウンド・アシストで日本選手がトップリーダーとなる
ちなみにタイも早いパス回しからハイポインターが決め切る力を持っている
日本と似てるチームの側面があり
高さはそこまでないが、スピードがある
特にローポインターの強みがありそう
今後の成長株として期待
試合展開の中で筆者が注目したポイント3つを下記に示します
ヒロレオコンビの引力
ヒロレオコンビのエンゲージ、いわゆる引きつける力、引力とでもいうだろうか
香西のハンドラー能力から織りなすピック&ロールからの展開と藤本のポストプレーにより秋田のペイントアタックや川原、宮本へパスが供給され得点シーンが増えていた
洗練された二人のバスケスキルによって周りが活かされ、オフェンス力が増幅することはこれまで二人が築いてきたケミストリーの賜物だ
新ラインナップ
日本のトランジションバスケとディフェンス力をさらに昇華させたラインナップ
5人の持つスピードと相手を封じ込めるディフェンススキル、さらには全員がアウトサイドショットを打てるためスペーシングが広い
いくつものアドバンテージがあり、日本バスケの”強みの最大化”ともいえる
だが、一方で高さがない分、押し込まれた時にポストプレーやピック&スリップなどをペイント付近のショットに対するプレッシャーの影響力が小さく感じてしまう
ラインナップごとに強み・弱みはあるからこそ全員バスケで40分間をどう攻めて、守っていくのか戦略・戦術の面白さが車いすバスケットボールの醍醐味の一つであろう
トランジションバスケの要因
日本のバスケの真骨頂トランジションバスケ
高い位置でのディフェンスからプレッシャーをかけてタフショットにさせる
日本の選手全員がボールウォッチできているためリバウンドの確保から走り出しへと繋がっている
トランジションバスケが成り立つ要素を挙げるとしたら3つ
1つ目、高い位置で相手を止めるディフェンス力でタフショットを打たせる
2つ目、ディフェンスリバウンドからの初速が速い
3つ目、ローポインターが相手のハリバックを防ぐためのアクション
これらを40分間継続できるチーム力、そして瞬時の判断を下す各選手のバスケIQの高さが魅力的である