天皇杯 第49回日本車いすバスケットボール大会 最終予選会【展望】

天皇杯最終予選車いすバスケットボール

いよいよ本日、天皇杯第49回日本車いすバスケットボール大会の最終予選会が開催。

西日本・東日本第2次予選会のそれぞれ4位同士のチームが直接対決を行なって、本大会へ出場する1枠を決める新しいフォーマットで行われる大会である。

旧フォーマットは「日本選抜車いすバスケットボール大会」(通称:高崎大会)の優勝チームがワイルドカードとして天皇杯本選に出場権利を獲得。

出場チーム紹介

【西日本代表:神戸STORKS】

神戸市を拠点として活動している車いすバスケットボールチーム。

チームの特徴はピック&ロールや素早いパス回しでズレを作るハーフコートオフェンス中心のバスケットを展開。

#29福井がメインハンドラーとしてゲームを組み立てて、シューターの#31古野やインサイドで強さを魅せる# 33佐野に注目!

【ロスター】

#1 植田慎吾(2.0)

#12 谷口佳代(4.5KW)

#13 井上順(2.0)

#15 戸田学(2.5)

#22 柏村洋平(1.0)

#23 是友京介(3.0)

#29 福井俊一(2.5)

#30 本郷裕(1.0)

#31 古野祥子(4.5W)

#33 佐野裕明(4.0)

#45 鈴木達也(2.5)

※K = 健常者プレイヤー W = 女性プレイヤー

【大会結果】

1次予選

初戦 vs奈良DEER 55 – 34

準決勝 vsLAKE SHIGA BBC 61 – 50

決勝 vs伊丹スーパーフェニックス 34 – 79

2次予選

初戦 vs香川WBC 70 – 43

2回戦 vs岡山ウィンディア 55 – 52

準決勝 vs伊丹スーパーフェニックス 26 – 78

3位決定戦 vsライジングゼファーフクオカ 25 – 64


【東日本代表:SAGAMI FORCE】

神奈川県相模原市を拠点として活動しているチーム。

「2022年IWBF男子U23世界選手権大会」の優勝メンバーである#9春田健斗の速さを生かしたプレー。

スキルフルなビッグマン#5坪龍司、そして1on1の駆け引きが巧い#8椎名香菜子。

この3人が中心となり展開する多彩なバスケットに注目!

○ロスター

#4 熊谷昌飛(3.5)

#5 坪龍司(4.5K)

#6 山崎英樹(2.0)

#7 盛島良介(3.0)

#8 椎名香菜子(4.5KW)

#9 春田賢人(2.5)

#11 及川康弘(2.0)

#12 太田優人(3.0)

#13 金子晃大(2.5)

#18 川崎正宗(4.5)

#20 今井悟(2.0)

#34 仲野豪(4.0)

#73 安部裕太(2.0)

※K = 健常者プレイヤー W = 女性プレイヤー

【大会結果】

1次予選

初戦 vs群馬マジック 62 – 44

準決勝 vs千葉ホークス 35 – 69

3位決定戦 vs川崎WSC 61 – 71

2次予選

初戦 vsハダーズ函館 72 – 40

2回戦 vs宮城MAX 60 – 51

準決勝 vs埼玉ライオンズ 38 – 78

3位決定戦 vs COOLS 39 – 65

神戸STORKSのゲームスタッツ

vs 伊丹スーパーフェニックス

vsライジングゼファーフクオカ

SAGAMI FORCEのゲームスタッツ

vs 埼玉ライオンズ

vs COOLS

展望

互いに初めての天皇杯本戦の出場を懸けた熱い戦いが行われるであろう。

千葉ポートアリーナで行われるため地の利を得るのはSAGAMI FORCE。

チーム紹介で述べたように春田・坪・椎名の3人が中心となる多彩なバスケットで勝利を掴み取ることはできるか。

それともピック&ロールや素早いパスでズレを作りシュート狙う神戸のバスケットが勝つのか。

注目となるポイント1つ目は、高さのあるビッグマン坪に対して神戸がどういうチームディフェンスで対抗するのかが鍵となりそうだ。

ずば抜けて高い選手がいないため高さのミスマッチを突いた1on1やポストプレーを展開されると神戸にとって苦しい状況が予想される。オーソドックスなゾーンマンツーで行くのか、それともマッチアップディフェンスで行くのか。

2つ目は古野のミドルシュートがどれぐらいの確率で入るかがゲームを左右するキーとなりそうだ。

西日本2次予選では44%(4/9 伊丹戦)、15%(3/19 フクオカ戦)、2試合合計で25%である。

最低でも伊丹戦の確率でアウトサイドシュートを決め切ればディフェンスは出ざるおえなくなる。そうなると神戸のやりたい外から内へとバスケットを展開でき、神戸ペースで試合を運ぶことができるであろう。

ただ、ここで注意しなければいけないのは春田のワンマン速攻。東日本2次予選でも相手のシュート後(外れた場合)に前線へ素早く走り出す春田へ坪がロングパスをする展開が度々見られた。

神戸はシュートを決め切るという自信を持って臨むか、それとも走られないようにセーフティを置くのか、はたまた果敢にオフェンスリバウンドを飛ぶこむか。

SAGAMIはシュートを打たせないように激しくディフェンスをするのか、それともインサイドを固めてリバウンドを死守しカウンターを狙うのか。

天皇杯本選の最後の1枠を懸けた両チームの攻防にわたる戦略が見ものだ。

最終予選会についての情報

日にち:2023年9月30日(土)

時間:18:00 TipOff

会場:千葉ポートアリーナ

出場チーム:神戸STORKS(西日本), SAGAMIFORCE(東日本)

※同日に東日本選抜大会も併催

天皇杯最終予選会はLive配信が予定されています。

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