来る、2023年9月30日に天皇杯第49回日本車いすバスケットボール大会最終予選会が開かれた。
西日本代表「神戸STORKS」と東日本代表「SAGAMI FORCE」が激突!!
天皇杯本大会の残り1枠を懸けた熱い戦いの火蓋が切って落とされる。
結果は、最後までどちらが勝つかわからない接戦の末、58 – 56で「SAGAMI FORCE」が勝ち切った。
ベーシックスタッツ
4Factor
ゲームを見た感想
お互いのチーム特徴は下記の記事を参照していただくとして…
4つのポイントに着目しながら観戦してました。
・神戸のハーフコートオフェンスに対してSAGAMIはどう対応するのか。
・SAGAMIのビッグマン坪に対して神戸のディフェンスは?
・春田のワンマン速攻は出るのか?!
・古野のシュート確率は如何に?!
まさかまさかのゲーム序盤からSAGAMI春田が福井にフィスト(1-up)を仕掛ける。
つまり、守る側の選手(スピードのある選手が望しい)が攻める側の特定の選手にぴったり張り付いて攻撃に参加させないように戦術のこと。
※ランニングバスケではボックスワンともいうべきか。
いきなりの先制パンチを食らった神戸。
4人でハーフコートのオフェンスを展開せざる得なくなりリズムを乱される。
SAGAMIが神戸に対してしっかりと戦略を練ってきた印象を受けた。
正直、坪に対して神戸のディフェンスシステムはアジャストする様子は見受けられなかった。
マッチアップディフェンスなど仕掛ける様子なく、基本的にオールスイッチで対応。
そのため1on1や高さのミスマッチを突いて、着々と得点を重ねる。前半だけでも26得点。
しかし、痛恨のファウルトラブル。
1Qで2つ、2Qで2つと前半で4つとチームとして大ダメージ。
SAGAMIの得点源がプレータイムを制限せざる得なくなったのは神戸にとってラッキーだったのではないか。
ただ、その一方で SAGAMIのベンチメンバーが奮起。特に金子がペイント内のFG4/5(80%)と高確率で8得点を挙げて苦しい場面でもチームを支えた。
なかなか点差が離れない状況、チームメイトの坪がファウルトラブル。
4点リードしているとはいえ苦しい場面。
そんな中、椎名のディフェンスリバウンドから前線へ走り出す春田へパスが通る。
冷静に決めてチームの士気を高めたワンマン速攻。
神戸STORKSの最多得点の16点を挙げた古野。確率は8/16(50%)と上々。
福井のドライブ&キックアウトなど的確なアシストでお膳立てしたシーンが光った。
”たられば”だが、古野のミドルシュートをメインオプションとしたセットオフェンスがあれば(あったのかもしれないが)、また違った展開も起きたのではないだろうか。
終わりに
2023年9月30日、千葉ポートアリーナで開かれた天皇杯第49回日本車いすバスケットボール大会最終予選会は東日本代表「SAGAMI FORCE」の勝利で幕を閉じた。
これで天皇杯本大会に出場する8チームが揃った。
西日本2次予選会から「伊丹スーパーフェニックス」、「ワールドBBC」、「ライジングゼファーフクオカ」。
東日本2次予選会から「埼玉ライオンズ」、「NOEXCUSE」、「COOLS」。
最終予選会から「 SAGAMI FORCE」。
そして昨年の天皇杯チャンピオン「神奈川VANGUARDS」(旧:パラ神奈川)。
強豪ぞろいの顔ぶれとなった本大会は来年の2月3〜4日に開催予定!